ゴッホの絵で創造力をアップ

2021年7月から世界で開催されているフィンセント・ファン・ゴッホを題材とした展覧会「Van Gogh: The Immersive Experience」。開催地では今ゴッホがブームになっています。そこで今回は、このゴッホに注目してみたいと思います。

フィンセント・ファン・ゴッホについて

フィンセント・ファン・ゴッホ（Vincent Willem van Gogh　1853年3月30日〜1890年7月29日）は、オランダのポスト印象派の画家。
ゴッホが画家として活動したのは10年間という短い期間で、37歳という若さでこの世を去りました。数多くの作品を残していますが、ゴッホの名が広まったのは亡くなった後のことで、活動中に売れた絵はたったの1枚だったそうです。

ゴッホは、激しい性格だったことが知られていますが、複数の精神疾患を持っていたようです。怒りの感情をコントロールできず、それ故幸せとは言えない人生でした。激しい気性から人付き合いが苦手であり、その分創作に打ち込んでいたのだと思われます。

代表的なゴッホの絵「ひまわり」

ゴッホの絵は、絵の具を重ねて塗る手法で描かれています。近くで見るとひとつひとつの色を置いている感じですが、少しずつ離れていくと色彩が混じり合い、独特の世界観が拡がり感動を覚えます。

また、ゴッホの絵は黄色と青がとても多く使われています。特に「ひまわり」を始め鮮やかな黄色が多く、ゴッホは視界が黄色がかって見える「黄視症」だったという説もあるほど。実はゴッホは『ひまわり』を何点も描いており、現在全部で11点が確認されています。

なぜ、ゴッホはこんなに多くの「ひまわり」を描いたのでしょうか。
ゴッホは1888年アルルに移り住み、ゴーギャンを始め芸術家仲間で共同生活をする”芸術家コミュニティー”を作ろうとしていました。仲間を待っている間に、ゴッホは部屋を絵画でいっぱいにしたいと思い描いたのが「ひまわり」。ゴッホにとって「ひまわり」は特別な花だったのです。

実は、ゴッホの絵「ひまわり」の中の1枚を、日本の損害保険会社である損保ジャパンがオークションで競り落とし、現在はＳＯＭＰＯ美術館で見ることができます。

ゴッホ美術館の「ひまわり」、損保ジャパンの「ひまわり」、ロンドンナショナルギャラリーの「ひまわり」、この3枚はほぼ同じで見分けがつかないくらいに似ていますが、どれもゴッホが描いたもの。「ひまわり」に限らず、ゴッホは一度描いた絵を描き直すということも行っていたようです。

ゴッホの絵で創造力をアップ

ゴッホは線や色彩を自由なタッチで描き、自らを表現するポスト印象派の代表です。
印象派と言うと、ルノワールやモネのような画家の作品が思い浮かびますが、ポスト印象派とは、印象派の影響を受けつつも自分で新しいスタイルを確立していった画家たちを指します。西洋美術史において最も影響力のある芸術家の1人ゴッホは、この時代のトップクリエーターと言えます。
そんな背景も知りつつ、改めて色彩豊かなゴッホの絵を見ると、自分の創造力も高まってくる気がしてきませんか。

色彩が人に与える影響については色彩学の基礎理論が中心ですが、色彩心理学についても多くの研究が行われています。気分を変えたり集中力を高めたりするために、色の力を利用してみましょう。

ゴッホの絵+mahoraのブルーバイオレット=ピコロール配色

この2つの色の組み合わせは、ピコロール配色（高彩度どうしの対照的な色相配色や明度差のある対照トーン配色）といい、はっきりした色同士は調和するという「明瞭性の原理」に基づいた配色です。インパクトのある組み合わせなので、壁や他の家具は無彩色に近い色が良いでしょう。

ゴッホの絵の黄色+Mahoraのブルーバイオレットでピコロール配色を作り、なにかアイデアが欲しいとき、一人で考え事をしたいときに最適な、創造力が高まる空間を作ってみませんか？